喧嘩しないカップルは別れやすいって本当?長続きする関係を築く7つのコツ
【記事公開日】2025/7/29
【最終更新日】2025/7/29
目次
恋人との些細な言い合いが続いたり、友人カップルがまったく喧嘩をしていないように見えると、ふと不安になることがあるかもしれません。
「喧嘩をしないカップルほど、別れやすい」なんて言われることもありますが、実際のところ、喧嘩の頻度はカップルの関係性にどう影響するのでしょうか?
この記事では、喧嘩をしないカップルに見られる特徴や心理、その裏に潜むリスク、そして長続きする関係を築くための具体的な7つのコツについて解説します。
喧嘩しないカップルの特徴と心理
とはいえ、喧嘩が絶えない二人にとっては「喧嘩しないカップル」というのは羨ましいと思ってしまいがち。喧嘩を避けられる彼らの心情的な背景や特徴について触れていきましょう。
喧嘩をしない理由は?
喧嘩をしない、と一括りにすると理想的な関係のようですが、どんな相手でも不満や怒りを持つことはあるはず。多くの場合、対立を避けることで関係を円滑に保ちたいという願望が根底にある故に喧嘩に発展していないと考えられます。
この場合、過去に喧嘩をして関係不和で終わってしまった経験や、相手を思いやる気持ちから本音を飲み込むケースが多いのですが、建設的な話し合いを避けて表面上だけ平和でも、根本的な不和から逃げているあまりに不満が蓄積されていることも少なくありません。
喧嘩しないカップルに見られる特徴
喧嘩をしないカップルでよく見られる傾向は以下の例が考えられます。
・相手の意見を尊重する
自分の要望や気持ちばかり押し付けずに相手のことを重んじる姿勢があります。
・感謝の気持ちを頻繁に伝える
「ありがとう」を言葉にするのを忘れないことで関係を築きやすくなります。
・一緒に過ごす時間が有意義
共通の趣味や時間を大切にすることで楽しい時間を過ごすことができます。
・コミュニケーションを怠らない
会話を通し、小さいうちから不満や不安を伝えておくことで大きな喧嘩を防げます。
・お互いへの信頼
互いに疑心暗鬼にならず、信頼関係を保つことが大切です。
自分たちカップルに足りない点や、喧嘩のない知り合いのカップルに当てはまっていることがあるかもしれません。取り入れていける範囲で、見つめなおしてもよいでしょう。
喧嘩しないカップルが抱えるリスク
前述のように、「喧嘩しない」といっても 衝突がないから仲が円満という意味合いではないというのも事実です。彼らが陥りやすいデメリットやリスクについても解説しましょう。
不満を溜め込みがち
長い期間交際をしていると、どんなに気の合う相手でも、日常の中に些細な不満を抱くことは少なくありません。しかし、相手に伝えずに抱え込んでいると、不満が積み重なってストレスが増加していくことも。小さなきっかけで、大きな諍いへと発展してしまうことがありますから、喧嘩を恐れるあまりに自分のうちに溜め込むのはおすすめできません。
問題点を見ないフリしている
見た目には仲が良く、順調に見えるカップル関係でも、実際には内部に隠れた問題が存在することはよくあること。このような表面的な平和は、何かのタイミングで積み重なった不満が突然爆発してしまうリスクがあること、そして腹を割って話せないもどかしさから関係の深まりを妨げる要因となりえます。
解決すべき事柄から目を背けていても、最終的にはその箇所で気持ちのすれ違いが発生してしまうということになりかねません。
喧嘩をしないカップルが別れる理由
親密な関係を築くには、お互いの改善点や考えの違いを擦りあわせることが大切。そのためには、衝突することもあるでしょうし、それが本来の意味での「喧嘩」と言えます。しかし、そのぶつかりがないことで、誤解やすれ違いが蓄積されたり、感情を抑圧することで「素の自分を見せられなくて、相手といると疲れてしまう」といったストレスに繋がってしまうことも考えられます。
長続きする関係を築くための7つのコツ
まず、“喧嘩”というものは悪いことばかりではないと認識することが大切。認識の違いを埋めるためにも、価値観のすり合わせをすることが関係を長続きさせるコツとなってきます。
1. 素直な意見を言い合う
「あなたが○○したとき、私は△△と感じた」という形で、自分の感情に焦点を当てて伝えることがポイント。相手の行為を否定したり責め立てるようにすることなく、本音を誠実に伝えることができます。
2. 感謝の気持ちを伝える
どんなに長い交際期間でも、「ありがとう」と言われて不快に感じる人はいません。日常的に感謝の気持ちを伝えることは、恋人との関係を深める重要な鍵になります。
3. ルールを設ける
難しくはないけれど、お互いの信頼を守るようなルールをあらかじめ決めておくのも効果的。多すぎるとがんじがらめになるので、譲れないものを厳選した少な目がおすすめです。
サンマリエでは、4つの黄金ルールについてご紹介していますので、是非チェックしてみてください。
恋人同士にルールは必要?カップルのための4つの黄金ルールとその効果
4. 適度な距離感を保つ
どれだけ親しくとも、パーソナルスペースは持っておきたいものです。お互いのプライバシーを尊重し、自分自身の時間や空間を大切にすることで、健全な関係を築くことができるはず。相手にべったりと依存するより、自分の趣味や交友関係も重視することで心の余裕も生まれてきます。
5. お互いの価値観を受け入れる
赤の他人が寄り添って生きていくのですから、育った環境や価値観が異なるのは当たり前。
お互いの価値観を受け入れて歩み寄りを見せることで、関係の柔軟性も上げることができます。
6. 喧嘩を恐れずに向き合う
喧嘩は互いの意見のぶつかり合い。最終的に落ち着いたり、受け入れあうことができるのなら建設的な対話の機会と言えるでしょう。「別れ」に一歩近づいてしまうと怖がって喧嘩を避けるのではなく、相手を信頼するチャンスと捉えていくと良いでしょう。
意見の相違が生じた際に対立を避けず、お互いの視点を尊重しながら話し合うことで、新たな解決策が見つかることだってあるかもしれません。
7. 特別な日を大切にする
誕生日やクリスマス、交際記念日など特別な日はなるべく一緒にお祝いすると気持ちも高まっていくはず。忙しかったり、喧嘩の最中であってもイベントがあることで、お互いの愛情を再確認し、共有した思い出を積み重ねて絆を深めることができるのです。
まとめ:喧嘩の有無だけで別れる別れないは判断できない
恋愛関係において、喧嘩がない方が理想的に感じるかもしれませんが、だからと言って良好な関係を築いているのかと考えると話は別。喧嘩の頻度を気にするより、その過程でどれほど相手に向き合っているのかが大切になってきます。
意見が食い違ってしまった際に、内容や解決方法を一緒に考えていくこと。より信頼関係を深めるためにも、ぜひ二人のこれからを見つめなおす機会にしていってください。

再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中