お見合い結婚の割合や離婚率、お見合い結婚するなら結婚相談所が良い理由
【記事公開日】2021/5/20
【最終更新日】2025/7/24
目次
お見合い結婚した人はどのくらいの割合なのか、離婚率は高いのかなど、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
昔と比べて現在のお見合い結婚は特徴が変わってきており、またお見合い結婚よりも恋愛結婚の割合が大きくなってきています。
この記事では、現在のお見合い結婚の特徴に加え、割合、離婚率を解説していきます。
お見合い結婚の歴史的背景
お見合いは、本人の意思よりも家同士の関係を重視し、家族が仲介役となって結婚相手を紹介するものでした。
このようにして結ばれる結婚は、社会的あるいは経済的な安定を目的とした側面が強かったのです。
明治時代から昭和初期にかけては、社会の近代化とともに、お見合いのあり方にも変化が見られるようになります。
個人の希望や恋愛感情が少しずつ尊重されるようになり、お見合いも形式的なものから徐々に柔軟なものへと変化してきました。
戦後の高度経済成長期には、都市部への人口集中が進んだことで、自然な出会いの機会が減少し、お見合いの需要は再び高まりました。
この時期、多くの結婚相談所が設立されるようになり、紹介のスタイルやマッチングの方法にも多様性が生まれたのです。
現代においても、お見合い結婚は一定の存在感を保ち続けています。
ですから恋愛結婚が主流となった今でも、お見合いという形を通じて結婚に至る人々は少なくありません。
歴史的に見ると、お見合い結婚は家族や第三者の支援を受けやすく、結婚後の安定性が高いという特徴があります。
それゆえに、結婚生活の基盤をしっかり築きたいと考える人にとっては、有効な選択肢となり得ます。
お見合い結婚と恋愛結婚の比較
お見合い結婚は、主に結婚相談所や仲人を通じて紹介された相手と交際を始める形態であり、結婚観や価値観が事前に共有されていることが多いものです。
一方、恋愛結婚は自然な出会いや恋愛関係を経て結婚に至るもので、感情や愛情に基づく結びつきが強調されます。
それぞれに異なる長所と課題があり、自分に合った結婚の形を選ぶことが重要です。
お見合い結婚のメリット
事前に相手の結婚観や人生観、ライフスタイルの希望などが明確になっているため、交際中から結婚を意識した現実的な話し合いがしやすくなります。
その結果、結婚後の生活で「こんなはずじゃなかった」といったギャップが少なく、相性が良好である可能性が高いと言えるでしょう。
また、親や周囲の理解を得やすく、信頼性のある背景確認ができている安心感もあります。
お見合い結婚のデメリット
最初は恋愛感情が希薄なことが多く、徐々に関係を築いていく必要があります。
感情に基づく深い絆がすぐには育ちにくく、義務感や条件重視の交際になりやすい側面も。
また、最初から「結婚前提」として進むため、関係がスムーズに進展しない場合にプレッシャーを感じやすいこともあります。
恋愛結婚のメリット
恋愛結婚は自発的な愛情に基づいて結ばれるため、信頼関係や精神的な支え合いが強く、困難な状況にも共に立ち向かいやすい傾向があります。
また、お互いの人柄や魅力に惹かれているため、自然体で過ごせる時間が多く、幸せを感じやすいのも特徴です。
恋愛期間を通じて多くの思い出を共有できることも、長く続く関係の土台となります。
恋愛結婚のデメリット
感情を重視する分、結婚後に現実的な価値観や生活スタイルの違いが明るみに出ることがあります。
お互いの結婚観にギャップがあると、それが原因で衝突や不満が生じる可能性があります。
また、勢いや情熱に流されて結婚を決めた場合、冷静な判断を欠くことで離婚のリスクが高まることもあります。
お見合い結婚の割合は5.5%
戦前では見合い結婚が約7割を占めていましたが、1960年代末に恋愛結婚と比率が逆転してしまいました。
その後もお見合い結婚は減り続け、現在では5.5%に留まっています。
※参考ページ→(2)の出会いのきっかけを参照
そして、お見合い結婚が減ると同時に婚姻率も減っています。
昔なら出会いが全くないとしても、親や親戚、職場からのお見合い話がきていたものですが、現代では自力で探さなければ結婚できないことが、婚姻率の低下に繋がっているともいえます。
お見合い結婚の離婚率は10%?
国の機関が調査をおこなうなどして正確なデータが出されているわけではありませんが、お見合い結婚は恋愛結婚に比べて離婚しにくいといわれています。
恋愛結婚での離婚率は30%なのに対し、お見合い結婚での離婚率は10%という説も。
長い時間をかけてお互いのことを深く知ることができる恋愛結婚の方が離婚率が低くなりそうなものですが、なぜお見合い結婚の方が離婚率が低くなっているのでしょうか?
離婚の原因は人それぞれですので一概には言えませんが、お見合い結婚の離婚率が低い大きな要因としては、「結婚を前提とした出会いから結婚にいたる」という点が大きく関係していると想定されます。
お見合い結婚ではお互いが結婚を意識した状態で出会うため、結婚感や結婚後のことについてしっかりと話し合った上で結婚する場合がほとんどです。
その場合、結婚後にすれ違いが生じる可能性がグッと低くなり、離婚にまで発展してしまうことも少なくなります。
また、条件に合った方と結婚できるという点も、離婚率の低さに関係していると思われます。
恋愛結婚の場合、恋愛関係から結婚に移行するため、「この人と結婚したい」という思いから、多少理想と違う部分があったとしても目をつむってしまいがちです。
結婚したばかりの時期であれば理想と違う部分も気にならないかもしれませんが、月日が経つにつれて不満がたまり、最悪の場合、離婚にまで発展してしまいます。
一方、自分が理想とする条件に合った方を紹介してもらい、結婚するのがお見合い結婚です。
完全に理想通りというわけにはいきませんが、理想に近い相手を紹介してもらうことは可能です。
自分の理想に近い人と結婚するので、不満が溜まりにくく、離婚にまで発展する可能性がグッと低くなるわけですね。
現在のお見合い結婚の特徴
最近のお見合いはだいぶ様変わりしていて、一昔前のお見合いのように近所の人や親戚、職場の上司からお見合いを打診されるケースはかなり少なくなりつつあります。
この背景には、近所の人や職場の上司との付き合い方が変化してきている点や結婚に対する考え方が変化してきていることが関係していると考えられます。
一方、今のお見合い結婚の形として主流になっているのが、結婚相談所などの婚活サービスを通したお見合いです。
結婚相談所では、結婚相談所から紹介された相手や、自分で選んで申し込んだ相手と一対一で会う形でお見合いをおこないます。
結婚相談所の方が同席してくれることもありますが、そういった相談所はかなり少数派となっています。
お見合い結婚するなら結婚相談所がおすすめな理由は?
お見合い結婚の割合は決して多くありませんが、今結婚したいと考えているなら恋愛から交際をはじめるよりも、お見合いで出会った方がより結婚への近道です。
そして、お見合いをしたいなら結婚相談所での活動を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、結婚相談所でのお見合いをおすすめする理由を説明します。
結婚相談所ならお見合い相手を条件で選べる
周囲からお見合い話が持ち込まれる場合、自分が希望している条件を満たしていない人からの申し込みもあるでしょう。
しかし、お見合いを持ち込んできた相手との付き合いの関係上、断るのが難しいケースもありえます。
結婚相談所であれば、ある程度条件を絞ることができますので、全く希望条件に合わない相手とのお見合いを設定せずにすみます。
気の進まないお見合いをしなくても良いのは、結婚相談所でのお見合いの大きなメリットです。
お見合いの方法やその後の流れなどレクチャーを受けられる
お見合いは初めてという方の場合、当日のマナーやルール、その後の流れなどはわからないことがほとんどです。
結婚相談所でお見合いを設定した場合、こういったお見合いの方法について予めレクチャーを受けられることが多いようです。
また、お見合いはしたけれどその後はどうしたら?という疑問についても、スタッフに相談することで不安になることなく交際を進めることが可能です。
まとめ:結婚したいなら結婚相談所でのお見合い結婚も検討してみては
今回は、お見合い結婚が気になっている方やお見合い結婚を検討している方向けに、結婚相談所でのお見合い結婚について詳しくお伝えしてきました。
お見合いでの結婚を敬遠してしまっている方も多いかとは思いますが、今のお見合いは、
⦁ 形式
⦁ 開催場所
⦁ 服装
など、一昔前とは様変わりしています。
また、昔のように知人や上司から紹介されてするものではなく、結婚相談所などの婚活サービスを通しておこなわれることが多くなっています。
結婚相談所などの婚活サービスを通してのお見合いは、条件を絞って相手を選ぶことが可能です。
さらに、担当者にサポートしてもらいながら婚活を進められるため、より利用しやすくなっています。
お見合い結婚は恋愛結婚とはスタートが違いますが、お見合い結婚ならではの魅力的なメリットも多いので、婚活の手段としてぜひ前向きに検討されてみてはいかがでしょうか?

望月 昭男
サンマリエ結婚カウンセラー(仲人)
カウンセラー歴25年