【思わせぶりな人の心理】隠された意図と対処法を徹底解説
【記事公開日】2025/6/16
【最終更新日】2025/6/16
目次
「この人、私に気があるのかな?」と思わせておいて舞い上がった次の瞬間、「あれ、勘違い?」ってガッカリ…。そんな思わせぶりな人に出会った経験はありませんか?
実は、思わせぶりな態度って、恋愛や婚活では"あるある"なんです。この記事では、そんな思わせぶりな態度に振り回されず、モヤモヤしない婚活を目指す術をお伝えします。
思わせぶりな態度とは?
「思わせぶりな態度」とは、相手に好意や期待を持ってもらおうと、意図的に曖昧な言動や行動をすること。相手はその真意が分からず、誤解やトラブルにつながることもあります。
思わせぶりな態度の具体例
「思わせぶり」な態度としてよく見られる具体的な例として、次のようなものがあります。
- 頻繁に褒めるが具体的な意図が見えない。漠然と「可愛い」「かっこいい」などと褒めるが、具体的なアプローチにはつながらない。
- シングルであることを強調しつつもアプローチがない。恋人がいないことを強調するが、自分から付き合いたいとは言わない。
- デートに誘ってきても、具体的な日時や場所を決めようとしない。態度が二転三転する。
- LINEなどのメッセージで、用事がないのに頻繁に連絡してくる、返事が早い、寝落ち通話に誘ってくる。ハートなどの絵文字やスタンプを多用してくる。
- 友人関係なのに、恋人のような親密なボディタッチがある。
- 「あなたが彼氏(彼女)だったら楽しいだろうな」「結婚するならあなたみたいな人が良い」など、好意をほのめかす発言をする(だが進展させる気はない)。
思わせぶりな行動が生まれる背景
「思わせぶり」な態度は、多くの場合、相手を意図的に傷つけようとする悪意から生まれるものではありません。むしろ、その人の悩みや、満たしにくい欲求が背景にあることがほとんどです。
例えば周囲に認められたい、自分を好きでいてほしいという気持ちが強く、相手が自分に好意を抱くような言動を取ってしまう。あるいは、特定の関係に深くコミットすることに抵抗がある。複数の異性と親しくし、誰か一人に絞る決断を先延ばしにしたい。そういった孤独への恐怖感が背景にあることが多いです。
思わせぶりな男性心理
ここからは「思わせぶりな態度を取る男性」について見ていきます。
男性が思わせぶりな態度を取る理由
男性が思わせぶりな態度を取る背景には、
- 相手の本心を確認したいが直接的に尋ねるのをためらう。相手の気持ちが分からず、探りを入れたいものの、直接的な質問で関係を壊したくない。
- 失敗を恐れてリスクを避けるために曖昧なアプローチを選ぶ。告白して拒絶されるリスクを避ける。
- 自分の感情に自信が持てずに確信を持てない。曖昧な態度で様子を見てしまう。
といった要因が考えられます。全体的に自信がなく、関係を悪化させたくないという考えが見て取れます。
男性心理を見抜く方法
気になる相手が特別な好意を抱いているかどうかを知るのはなかなか難しいこと。表情やしぐさなど、「非言語的なサイン」を見抜く必要があります。
「非言語的なサイン」とはどういったものでしょうか?例えば次のような例があります。
- ボディランゲージ、アイコンタクトの豊かさ。
- あなたに対してだけ、特別な視線を送ったり、声のトーンが変わったりする。
- 個人的な話題を深く掘り下げようとする。
- メッセージの返信が異常に早い、または遅いなど、連絡のペースに一貫性がある。本気であれば、比較的早い返信を心がける傾向があります。
思わせぶりな女性心理
次に、女性の思わせぶりについて見ていきましょう。
女性が思わせぶりな行動をする理由
女性は、相手の関心を引きつつも、関係の主導権を握られたくない場合や、複数の男性と接点を持っておきたい、承認欲求を満たしたいといった考えが、思わせぶりな態度に繋がることがあります。
また、関係を急がずに自然な流れを保ちたい、自己防衛として完全に心を開きたくないという守りの姿勢を見せる場合もあります。
女性の本音を見抜くポイント
男性が女性の本音を知りたい場合は、「誰に対しても思わせぶりな態度をとるか」を見極めることが大切です。
- あなたにだけ特別な態度を取っているのか、それとも誰にでも同じように接しているのか。
- 2人きりで過ごす時間をどれくらい作ろうとするか、またその時間をどのように過ごしているか。退屈そうにしていないか。
- あなたの個人的な悩みや、家族、友人関係など、プライベートな話題に対してどれくらい関心を示すか。
- あなたに対して、喜びや悲しみといった感情をどの程度オープンに表現するか。
単に「思わせぶり」と一括りにはせず、その背景にある女性ならでは心理を考えることで、より的確な対処ができるでしょう。
思わせぶりな態度のパターンと見極め方
相手の曖昧な態度に振り回されないためには、それが「思わせぶり」なのか、それとも「本気の好意」が隠されているのかを見極めることが重要です。
好意がある場合の行動パターン
「本気の好意がある」とはどのような心理状態でしょうか?
これは大きく2つに分けることができます。「繋がりたい」心理と、「興味を持つ」態度です。
本気の好意があれば、用事がないのに連絡が来たり、返信が早かったりと、やり取りにポジティブです。また、あなたの性格や、考え方、体調など、深く見ていなければ分からない部分を見ています。こうした傾向が相手に見られるかどうかで、どの程度相手が好意を持っているか判断できます。
好意がない場合の行動パターン
逆に、相手に本気の好意がない場合の「思わせぶり」な態度には、「あいまいな返答」「淡白なリアクション」「自分からの働きかけに嫌悪感を示す」のに、向こうから連絡がやってくる…などといった、なんらかの不自然さが見られます。
また、会話は多いが、自分勝手に好きなことを話している、自分の返答やリアクションにあまり興味を示さない、という傾向が見られます。
距離を置くべきタイミング
さて、「好意がない」と分かった場合、どういった対応をするのが良いでしょうか。おすすめしたいのは、さりげなく距離を置くこと。
「好意がない場合のパターン」に当てはまった場合や、どんなに努力しても関係が明確にならない場合、そのままの関係では精神的に疲れてしまうかも。ちょっと距離を置くことを考えてみましょう。
距離を置いた方が良い理由
思わせぶりな相手と距離を置くべき理由は、相手に振り回されるのを防ぎ、自分の心の健康を保つためです。
駆け引きは楽しさもありますが、自分に主導権がない曖昧な関係では、あまり人生にとってプラスになる発展は起きないもの。相手の態度に一喜一憂し、不安や不満が募る状態や、関係が停滞したり悪化したりする前に、適切な距離を置きましょう。
思わせぶりな態度に対する具体的な対処法
「思わせぶり」な態度に悩まされ続けるのは、精神的にも大きな負担です。健全な関係に戻すための対処法を解説します。
直接意図を尋ねる
「私たちって、どういう関係なの?」「あなたはどう感じているの?」と、関係について直接尋ねることが、一番シンプルですし、効果的な方法です。曖昧さがストレスの原因となるため、感情や期待をオープンに伝えることで相手の真意を引き出す可能性が高まります。
ただし相手の嫌がる反応が見られたら、ダイレクトに聞くのはやめましょう。
自分から連絡をしない
相手からの連絡には返信するものの、あなたからの連絡を断ってみましょう。相手が察しの良いタイプだった場合、「あれ?いつもと違うな」と感じ、思わせぶりな態度をやめるきっかけにつながる場合があります。
また、さりげなくボディタッチをかわす、2人きりの誘いを断るなど、興味がない態度を示すのも有効です。
二人の将来について話してみる
「将来、お互いどういう関係になっていたいのか」を具体的に話し合ってみましょう。もしお互いの目標が一致するなら、それが交際のきっかけになる可能性があります。相手が将来の話を避けるようなら、真剣な関係を望んでいないサインかもしれません。
大切なのは自己開示。詰問するのではなく、「あなたのことをこう思っているけど、あなたはどう思う?」という聞き方が大切。また自由に回答できる「オープンクエスチョン」よりは、AとBから選べる「クローズドクエスチョン」のほうが相手にとっては答えやすいです。こうした答えをしっかり返せなければ、距離を置くシグナルになります。
まとめ
「思わせぶり」は、相手に特定の感情や期待を抱かせる曖昧な言動であり、その背景には、寂しさ、自信のなさ、承認欲求、恐怖、あるいは自己肯定感の低さといったネガティブさが隠れています。
そんな時は、まず自分の感情を整理しましょう。距離を置きたい場合は、自分から連絡をしない(無関心テクニック)、心理的境界線の設定など、具体的なアクションを起こすことが重要です。

再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中