理想と現実のギャップを埋める!結婚相手に求める本当に大切な要素とは
【記事公開日】2025/6/20
【最終更新日】2025/6/20
目次
30代を迎え、そろそろ結婚を真剣に考え始めたものの、「理想の相手」になかなか巡り会えず、ぼんやりと心配になってきた…。結婚相談所にやってくるお客さまのなかでも、かなり多くの方がこうした問題意識を抱えています。
何よりも、心に描く理想と目の前の現実とのギャップに苦しんだりする気持ちは、多くの婚活世代の方が共感する悩みでしょう。
この記事では、そんな皆さまに向け、本当に幸せな結婚相手を見つけるために不可欠な要素を詳しく解説します。
理想と現実のギャップを理解する
誰もが心に描く「理想の結婚相手」の条件。しかし、そのすべてを完璧に満たす相手と巡り会うことは、現実的には非常に困難です。
理想の条件をすべて満たす相手は難しい
「高収入で容姿端麗、性格は優しくて家事能力も高く、趣味も豊富」といった多岐にわたる条件をすべて兼ね備えた人物は、ごく稀な存在と言えるでしょう。
特に30代の婚活においては、20代の頃とは異なる恋愛模様・婚活模様になります。理想と現実のギャップを感じ出すのもこのころです。
「完璧な理想像」への固執は、結果として出会いの機会や質を下げます。自身の理想設定が非現実的な場合は、まず理想とする条件のなかから、マストか否かを切り分けていく必要があります。
現実的な条件を設定するためのポイント
ば現実的かつ効果的な条件設定とは、どう行うべきでしょうか?
最も重要なのは、「優先順位を明確にする」ことです。
ノートでも、スマホのメモ帳でもいいので、自分にとって「絶対に譲れない核となる条件」は何か、そして「多少の柔軟性を持てる条件」は何かを具体的に書き出してください。
その上で許容範囲を広げる視点を持つことが重要です。
婚活市場での「妥協」の意味を再考する
「妥協」という言葉は、ネガティブに聞こえますよね。しかし、婚活における「妥協」のなかには、「ポジティブな妥協」というものがあります。
例えば「35歳以下」という年齢条件を「36歳」まで広げることや、「身長175cm以上」という条件を「173cm」まで許容する、という「譲れる範囲」で条件を柔軟に広げることを指します。
これにより、出会いの機会を劇的に増加させる効果があります。
詳しくはこちらで解説しています。
【婚活女性必見】結婚で妥協は必要?幸せを掴むポイントとは
関連して、婚活における相手の評価を、それまでの減点方式から加点方式に変えたら、出会いがグッと楽しくなった、という声もあります。
未婚男女が結婚相手に求める条件の調査結果
実際に婚活を成功させた人々は、結婚相手に何を最も重要視していたのでしょうか。
結婚相談所サンマリエの調査(https://www.sunmarie.co.jp/news/2024_07_29/)では下記の結果が出ました。
・一緒にいて安心できる:61.7%
・経済的な安定:45.7%
・金銭感覚の一致:43.6%
・一緒にいて楽しい:41.5%
・気を遣わない:38.3%
・家族との相性:21.3%
・共通の趣味や興味がある:19.1%
・外見:18.1%
・その他:0.0%
・特にない:2.1%
・わからない/答えられない:4.3%
(都内在住のZ世代(20〜26歳)の男女105名)
男女ともに最も重視しているのは、「一緒にいて安心できる」という内面的な要素であることが明らかです。男女ともに「金銭感覚の一致」が上位にランクインしている点も特筆すべきです。
また、女性は「経済的な安定」を高く評価し、男性は「気を遣わない」ことを重視する傾向が見られます。
婚活においては、外見やスペックといった表面的な条件に囚われていると、こうした相手との価値観がなかなか合わず、苦戦しやすくなります。
相手の内面や二人の関係性を考えながら婚活することで、より打率を高められます。
より深く知りたい場合はこちらの記事がおすすめです。
【男女別】結婚相手に求める条件とは?婚活成功者の生の声をご紹介
理想の結婚相手に本当に大切な要素
さて、先ほどの調査結果を深掘りする形で、理想の結婚相手に本当に大切な要素について考えていきます。
1. 価値観の一致
結婚生活は、パートナーとの共同作業の連続です。だからこそ価値観が一致しているかどうかは非常に重要です。
完璧にすべての価値観が一致する結婚相手はいません。むしろ相手の違いを受け入れてこそ、ストレスの少ない形で良好な関係を築くことが可能になります。
大切なのは、お互いが重視する価値観が一致するか。そして致命的な価値観の違いがないこと、お互いの違いを受け入れられることです。
2. 金銭感覚と経済力
お金の問題は結婚生活で絶対に避けられません。調査結果も、女性は「経済的な安定」、そして男女ともに「金銭感覚の一致」を重視していることから読み取れます。
単に相手の収入が高ければOKという考え方もあるかもしれませんが、より重視したいのは収入をどう使っているか、支出とのバランスはどうかです。
浪費癖のある年収1000万円より、貯蓄や投資への意識、そして「何にお金をかけたいか」という考えがはっきりしている年収500万円のほうが、結婚生活の満足度は高い、なんて可能性もありますよ。
3. 家事や生活能力
結婚は、二人で一つの家庭を築き、日々の生活を共に営む共同作業です。どちらか一方に家事の負担を押し付けるのではなく、分業できるといいですね。共働きならなおさらです。
だからこそ、婚活の場ではお互いの生活力もしっかり見ておきたいところです。結婚前に、家事の分担や生活習慣について具体的に話し合っておきましょう。
4. 性格とコミュニケーション能力
婚活に成功した男女の多くが「一緒にいて安心できる」「気を遣わない」「一緒にいて楽しい」といった内面的な要素を重視していることから、性格とコミュニケーション能力の相性はしっかり見ておきましょう。
共感力が高く、相手の気持ちを理解しようと努める姿勢があり、ポジティブで、責任感がある相手であれば、本音で話し合いやすくなります。
本音で話せるからこそ、ちょっとしたすれ違いや不満をしっかり訂正できます。
相手の性格が良いというだけでなく、二人の間で築かれるコミュニケーションの質がどれほどかを、しっかりチェックしてくださいね。
5. 安心感と信頼性
結婚相手に必要な、最も根源的なものは「安心感」である以上、経済面だけでなく精神的にも安心できる相手がいいですよね。
相手と一緒にいて、心から安らぎを感じられますか?
相手に対して、気を遣わずに素の自分を出せますか?
「この人いいかも!」と思った相手がいたら、こうした精神的な安心感を得られるか、チェックして見ましょう。
結婚相手選びは「条件」よりも「関係性」を重視するべき理由
結婚相手選びは単なる条件ではなく、「関係性」の質に焦点を当てるべきです。
日々の幸福度は関係性で決まります。病気、仕事の悩み、家族の問題、子育ての壁など、一人では抱えきれない課題に直面したとき、大切なのは「関係性」です。
お互いを理解して協力し合い、感謝の気持ちを言葉にすること、愛情を伝えること、互いの時間を尊重し干渉しすぎないこと、素直に謝ること、そして嘘をつかないことなどが、関係を良好に保つための鍵です。
年収や学歴も気になるところですが、それよりももっと人間的な面をしっかり見てください。
最終的に、「居心地の良さ」や「自分らしさ」を保てる相手を見つけることが、婚活の成功と言えるでしょう。
まとめ
表面的な条件へ固執するのではなく、大切な「関係性」を見ることで、婚活の成功確率はグッと上がります。
完璧な相手を見つける必要はありません!未完成な二人で共に成長し、困難を乗り越えることも結婚生活の醍醐味です。
相手に求める要素を明確にして、どこまで妥協できるかの線引きが終わったら、あとはどれほど相手に「安心感」を感じられるか、そして自分がどれほど相手を安心させられるかにフォーカスしてみてください。
新たな、いい一歩を踏み出せますように。

再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中