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シングルファザーと結婚するメリットや方法は?結婚相談所のプロが解説

シングルファザーと結婚するメリットや方法は?結婚相談所のプロが解説

【記事公開日】2024/4/8
【最終更新日】2024/4/10

ひとり親家庭で子どもを育てる父親、シングルファザー。彼らの中にも再婚を希望している人がいます。

家事や育児が既に分かっている、子どものことを大切にできるなど、シングルファザーとの結婚には独身男性にないメリットがあります。シングルファザーとの結婚を希望する女性もいるのではないでしょうか。

今回は、シングルファザーと結婚するメリットや方法について紹介します。

シングルファザーと結婚するメリット

シングルファザーと結婚するメリットは、結婚前から、結婚相手としての適性があると分かっており、安心して結婚できることが挙げられます。

家事や育児の経験値、自分だけで子どもを育てるだけの経済的余裕や、包容力を持っているのがシングルファザーの強みです。

シングルファザーと結婚する具体的なメリットを2つ紹介します。

育児経験がある

育児=女性というイメージは未だに根強く残っていますよね。家庭によっては分担するところもありますが、出産や授乳を経る子育ては、どうしてもお母さんに任せがち。
そのなかで、シングルファザーは少なくとも離婚後からは育児をしています。こうした子育てスキルを備えた男性は貴重です。

シングルファザーと結婚することで、夫婦で協力しながら子育てをするようになり、育児の負担は少なく済みます。家事を夫婦で分担して、子育てを楽しみながら余裕のある生活を送れます。

家事をまんべんなく行える

シングルファザーは男手ひとつで子育てをしていることから、仕事と家事を両立しつつ、一通りまんべんなくこなすことができます。
子どもの遊びや勉強にも協力しながら、自分と子どもを食べさせるだけの仕事ができ、家事も行う。多くの女性が考える理想の相手にかなり近い存在と言えるのではないでしょうか。

シングルファザーと結婚したい女性の心理3選

シングルファザーとの結婚を目指す女性にはいくつかのタイプがありますが、その心理として多く見られるのは次の3パターンです。

出産は厳しいが子どもは欲しい

出産できなくても子どもが欲しいという女性のなかには、シングルファザーとの結婚を目指す人が一定数います。シングルファザーはすでに子どもを育てているため、自身の体の問題や、年齢などの理由で出産ができなくても、子育てが可能になります。

出産できないけれども子どもは欲しい、と考える女性にとって、取れる選択肢は限られます。たとえば里親や養子縁組といった制度で新しく子どもを迎える、あるいは慣習的に推奨されていない、代理母出産をするなど。

これらの手段と比較すると、シングルファザーとの結婚は、出産は無理でも子どもは欲しいと考える女性にとってハードルの低い選択肢です。

シングル同士、分かり合いたい

もう1つの心理として、自身の立場をわかってほしいシングルマザーが、境遇の近いシングルファザーとの結婚を希望する場合があります。

シングルマザーは、子どものために自分の楽しみや時間をセーブするなど、多くの苦しみに耐えて生きている場合があります。一方で世間的には「バツイチ」などと呼ばれ、子どもがいるために恋愛相手として見てもらいにくいと悩む女性は数多くいます。

そうしたシングルマザーとしても、シングルファザーであればありのままの自分の気持ちを話せる上、相手の気持ちにも共感しやすいことから、結婚を希望する場合があります。

育児に対する覚悟をもってほしい

逆に、今後シングルマザーになりたくないからこそ、シングルファザーとの結婚を考える場合があります。
シングルファザーの場合は家族への責任感が強く、また子どもをしっかり見ていることから、無責任に離婚を繰り返すリスクも低いのです。

そもそもシングルファザーは、シングルマザーに比べて人数が少ないことが知られています。2022年の人口動態調査では、シングルマザーが全国に8万1219人いるのに対し、シングルファザーは1万463人。8割近く少ない計算です。

これは離婚調停で親権を父母どちらに決める際、女性が有利になるためです。
母親が子どもと多くの時間を過ごしてきたことや、母親が親権者となった方が子どもの生活の変化や精神的負担を小さくできるという考えに基づいて、多くの場合は親権が女性側につきます。

逆に、母親側が子育てをあまりしていない、あるいは父親のほうが積極的に子どもと過ごしていた、子どもが父親との生活を望んでいたなどの事情があった場合は、父親に親権をわたすことがあります。こうした育児への覚悟を評価する女性が存在します。

参考:人口動態調査「親権を行う子をもつ夫妻の親権を行う子の数・親権者(夫-妻)別にみた年次別離婚件数及び百分率 」

シングルファザーと結婚できる女性の性格とは

結婚相談所に再婚相手を求めて会員登録するシングルファザーは確かにいます。とはいえ、シングルファザーと出会えたとしても、結婚相手に選ばれるかどうかはまた別問題。

一度離婚を経験しているシングルファザーは、もう離婚はするまいと、結婚相手をかなりシビアに見る可能性があります。そのため、女性側にも相応の責任感や、家族を支える力を求めます。

精神的に安定している

まずは、精神的に安定している必要があります。
言い換えれば、母親としての素質があるかどうか。内面の部分が非常に重要です。

通常、男性は容姿のよさを結婚相手に求めがちです。2021年の「人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書」では、20~39歳 既婚男性の19.1%が、20~39歳 独身男性の25.4%が、結婚相手に求めることに「容姿・ルックスに好感がもてる」を挙げています。さらに40代以降になると、より一層ルックスを相手に求める傾向が強くなります。

しかし、シングルファザーの場合は、思いやりや包容力などより内面を重視する傾向。母性や優しさ、気立ての良さといった、母としての性質を持っている必要があります。

子どもとの相性が良い

上記に関連して、自分の子どもを大切にしてくれるかという要素も重要です。

シングルファザーにとって、再婚相手は自分の子どもと血縁がありません。そのため本当に子どもへの理解があるか、子どもをずっと愛してくれそうか、子どもを好きかという要素が、周りの想像以上に重要な結婚の決め手となります。

さらに、シングルファザーの子どもが、自分を新しい親として認めてくれるかも重要。子どもとの相性は、フィーリングや会話、雰囲気など、さまざまな要素によって決まるため対策は難しいのですが、どうしても避けて通れない要素の1つと言えそうです。

制約があることを理解している

結婚はただでさえ自分の自由時間が減るアクションですが、シングルファザーと結婚した場合、いきなり子育てが始まります。

子どもの生活スタイルに合わせ、保育園や部活、塾や習い事の送迎、お弁当作り、ご近所付き合いなどが突然発生する場合も。

特に初婚の場合は、こうしたシチュエーションに飛び込む覚悟があるかが重要な要素です。夜な夜な飲みに出かけたり、残業続きで帰ってこなかったりといった家庭を顧みない女性は、シングルファザーと結婚した場合、強いストレスが掛かるかも知れません。

シングルファザーと結婚する前に知っておきたい注意点

さらに、シングルファザーと結婚する場合、知っておくべきポイントはもう少しあります。特に、注意点にしぼって解説をしていきます。

親の理解が得られるか

まずは、双方の両親から理解をもらえるかどうかが大切です。本人同士が合意していても親の理解が得られないために、苦労する場合があります。

一応、成人していれば結婚の親の同意は必要ありません。しかし今後の付き合いを考える場合、両親からの同意はぜひほしいところ。特にシングルファザーの両親にとっては「孫」が見知らぬ女性の管理下に置かれることになるわけで、相手がどんな人で、果たして信用できるのか、いくら実の息子が見つけてきた相手とは言え、心配になります。

ただ、シングルファザーと結婚する女性は、先述のとおり内面や家庭スキルが高い場合があるので、他の女性に比べるとクリアしやすいポイントと言えそうです。

子どもを大切にできるか

また、本当の意味で子どもを大切にできるか?も重要。特に、自分の子どもを妊娠した時、シングルファザーの連れてきた子どもを、平等に愛せるか?という問いは、永遠の深いテーマでしょう。

本当の自分の子どもに愛情が偏り過ぎないような公平さと心の広さが求められます。
自身の子どもを産む予定がなくても、血のつながっていない子どもを10年、20年と見守る勇気は必須です。

まとめ

シングルファザーとの結婚を見据えた際、家事のこと、育児のことがすでに分かっており、自分の内面を見てくれる上に、経済力・家庭力ともに結婚相手として優れていることがほぼ確実なため、シングルファザーとの結婚を目指す女性もいます。

一方で、結婚によって家族とのバランス、近所とのバランス、そしてずっと血縁関係のない子どもと過ごす日々など、取り巻く環境に対応していく心の強さと優しさが求められるのも事実。家事が楽、育児が楽だからといって安易にシングルファザーとの結婚を狙うと、気苦労があとからやって来る場合があります。

やはり、信頼できるシングルファザーと出会った際に、お互いの家庭のこと、将来のことをじっくり話し、納得のいく結婚を目指すのが第一。メリット・注意点をしっかり把握した上で、婚活に臨んでください。


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