脈なしから脈ありへ!相手の気持ちを変える3ステップ戦略
【記事公開日】2025/5/9
【最終更新日】2025/5/9
目次
意中の相手がいるけれど、どうも脈がない気がする…。なんて悩んでいませんか?
片思い相手のそっけない態度に、諦めかけてしまうこともあるかもしれません。でも、大丈夫。人の気持ちは、ちょっとしたきっかけやアプローチで変わる可能性があります。
今回は、脈なしの状態から相手の心を動かし、脈ありへと関係を進展させるための具体的な3つのステップ戦略をご紹介します。
男女共通の脈なしサインとは?
まず大切なのは、相手が送っているかもしれない「脈なしサイン」を冷静に見極めることです。もちろんサインがあるから100%脈なしと決まったわけではないのですが、恋愛対象として見られていない可能性が高いと言えます。
2人きりのデートを避ける
あなたが食事や遊びに誘っても、「友達も誘っていい?」と返されたり、「今週は忙しくて…」と具体的な代替案なしに断られたりすることが続く場合、相手は意図的に2人きりになる状況を避けている可能性があります。
相手があなたを恋愛対象として見ておらず、「勘違いさせたくない」「気まずくなりたくない」と考えているためかもしれません。
友達としての関係を維持したいなど、単に興味がないだけでなく、関係性を意識的にコントロールしようとしている場合もあるのです。
会話を盛り上げようとしない
会話中に目をそらされたり、体があなたの方を向いていなかったりするのも 、あなたとの間に距離を置きたいという気持ちの表れである可能性があります。
また一緒に話していても、相手が短い返事(「へぇ」「そうなんだ」など)ばかりで会話を広げようとしなかったり、質問を返してこなかったりする場合も、脈なしのサイン。
人は興味のある相手とは、無理やりトピックスを探してでも自然と会話を盛り上げようとするものです。相手から聞いた、あまり興味のない芸能人やドラマを見たり、相手に勧められるがまま、特にいらないものを買いに走ったりなど、もしかしたら心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
遅刻やドタキャンの多さ
約束の時間に頻繁に遅刻してきたり、直前になってキャンセル(ドタキャン)されたりすることが多い場合、それはあなたとの約束を軽んじているサインかもしれません。
もちろん、やむを得ない事情がある場合もありますが、謝罪がなかったり、同じことが繰り返されたりする場合は、相手が「嫌われても構わない」「どう思われてもいい」と感じている可能性があります。
これは単に恋愛感情がないだけでなく、相手への敬意や配慮が欠けている状態。差別意識と言い換えてもいいかもしれません。人としてのマナーの問題をかかえた相手との関係を進めるべきか、一度立ち止まって考える必要もあるでしょう。
連絡が少なく返信が遅い
こちらからLINEやメールを送っても、返信が何日もかかったり、内容がそっけなく会話が続かなかったり、相手から連絡が来ることはほとんどない…という場合も、脈なしの可能性が高いでしょう。
一般的に、気になる相手とは連絡を取りたいと思うものです。逆に優先順位が低ければ、返信が遅い、少ない、既読スルーや未読スルーが続きがちかも。
普段から連絡が遅い人もいるかもしれませんが、基本的に1週間以上返事がない場合は、脈なしと判断する一つの目安になるかもしれません。
ステップ1・まずは信頼関係を築く
脈なしサインが見られたとしても、すぐに諦める必要はありません。ここからは3つのステップで、「どうでもいい人」から「いい人」へ、そして「大切な人」への逆転を目指す方法を解説します。
とはいえ、焦ってアプローチするのは逆効果。数ヶ月かけ、人としての「信頼関係」を築くことから始めましょう。
相手の興味や価値観に寄り添う
信頼関係を築く上で非常に大切なのが、相手の興味と価値観を理解することです。これをすっとばして会話に乱入したり食事に誘ったりLINEを送ったりすると、逆に距離を置かれます。
まずは「あなたに興味があります」という姿勢と「あなたにとって私は話す価値があるはず」という2点をさりげなくアピールするために、相手が何に情熱を傾けているのか、どんなことを大切にしているのか、最近どんな経験をしたのかなどに、純粋な好奇心を持って耳を傾けましょう。目標は「この人といると楽しい」と、うっすらでもいいから感じてもらうことです。
友人としての信頼関係を築く
恋愛を意識する前に、まずは「良き友人」としての信頼を得ることを目指しましょう。
具体的には、小さな約束を守る 、相手の話を注意深く聞く、悩み事の相談に乗る 、困っているときにサポートするなど、誠実な行動を積み重ねることが大切です。粘着質にならないよう気をつけつつ、日々の挨拶や感謝の言葉といった肯定的な関わりを増やしていきましょう。
こうした友人としての信頼関係が、将来的に恋愛感情へと発展する可能性の土壌となるのです。
この段階までは、恋愛感情に関係なくだれでもできます。しかし次のステップでコケて、「ただの良い人」で終わってしまう人がいます。
そうならないよう、次のステップで異性として意識させる工夫が必要になります 。
ステップ2・自分に興味をもってもらう
信頼関係の土台ができたら、次のステップは「あなた自身」に興味を持ってもらうことです。このステップに失敗すると、相手にとって、あなたが「どうでもいい人」「都合のいい人」で止まってしまう可能性が高まります。
「もっと知りたい」「一緒に時間を過ごしたい」と思えるような存在を目指しましょう。
相手のペースに合わせる
関係を進める上で重視したいのは、相手の心地よいペースを尊重すること。
人にはだれしも「リズム」があります。音楽家のつんく♂さんはインタビューで、
「誰しも、ある程度のルーティンリズムというか、同じ周期でずっとループしているリズムというのを自分で持って生きているんです。それをうまく活かしている人が「ノリ」のいい人で、そこから外れる人がドンくさい人なんです」と話しています。
参考:https://www.nintendo.co.jp/ds/interview/ylzj/vol2/index3.html
これは恋愛にも言えることで、脈なしサインが見られていた相手に対して、急に自分のペースで距離を詰めると拒否反応が出ます。「なんとなく合わないな」「プレッシャーを感じるな」という印象を覚えるのです。
相手のペースに合わせましょう。LINEの返信速度や、会う頻度などを相手のリズムに合わせることで、相手にとって心地よい人に進化できます。これは「ペーシング」 というコミュニケーションスキルの1つです。
共通点を見つける
人は自分と似ている点を持つ相手に親近感を抱きやすいものです。
会話の中で、共通の趣味、食べ物、出身地など、どんな小さなことでも共通点を見つけ、それを話題にしてみましょう。共通の話題は二人の距離を縮めるきっかけになります。「わかる!」「私もそう思う!」といった価値観レベルでの共感を見つけることで、より深い繋がりを生み出すことがあります。
もし直接的な共通点が見つからなくても、相手が勧めてくれたもの(映画、音楽、本など)を試してみて、それを話題にする「オススメ実行法」 も有効です。
接触する回数を増やす
心理学には「単純接触効果(ザイオンスの法則)」というものがあります。これは、繰り返し接触する機会が多いほど、その対象に対して好感度が上がりやすくなるという効果です。
この効果を活かすために、相手と顔を合わせる機会や、何らかの形で関わる頻度を意識的に増やしてみましょう。職場や学校で挨拶を交わす、短い雑談をする、といった直接的な接触はもちろん、LINEなどの間接的な接触も含まれます。
ただし、この効果は相手があなたに対して悪い印象を持っていないことが大前提です。ここまでのステップでなんらか失敗している場合は、いったん、ほとぼりが覚めるのを待つほうがいいでしょう。
ステップ3・相手の気持ちを動かすテクニック
信頼関係が築かれ、あなたへの興味も少しずつ育ってきたら、いよいよ相手の気持ちを恋愛へと動かすためのテクニックを試してみましょう。ただし、人間関係を動かすテクニックである以上、悪用は厳禁。慎重に使うことが大切です。
ギャップを見せる
人は、相手の普段のイメージとは違う意外な一面を見たときに、強く惹きつけられることがあります。
いつもはしっかりしている人が少し抜けたところを見せる、おとなしそうな人が実はアクティブな趣味を持っている、クールに見える人が動物好き、普段は強気な人が弱さを見せたりする 、など。
これを「ギャップ萌え」と言い、心理学的には「ゲインロス効果」(相手の評価が変動するほど、その変動が心に強く残る心理効果) とも関連しています。ベタな恋愛漫画で、不良が子猫を世話したり、おばあちゃんと横断歩道を渡ったりしている姿をヒロインが偶然見て、ドキッとするシーンがありますよね。
恋愛対象になるための自分磨き
相手に恋愛対象として見てもらうためには、自分自身をより魅力的にする努力、つまり「自分磨き」も欠かせません 。
清潔感のある外見と、豊かな内面を目指しましょう。自分磨きをすることで自分に自信がつき、よりモテやすくなる効果もあります。
マメな連絡と気遣い
ステップ1で築いた信頼関係を維持し、さらに深めるためには、マメな連絡と相手への気遣いが効果的。
定期的な連絡は、単純接触効果によって親近感を高めるだけでなく 、「あなたのことを気にかけている」というメッセージを伝えることができます。例えばあなたに「誕生日おめでとう」と言ってくれる友達は何人いますか?おそらく知り合い全員ではないと思います。相手の誕生日や大切なことを覚えておくだけでも、相手の印象はグッと変わります。
ただし、「マメさ」と「しつこさ」は紙一重です。一方的に大量のメッセージを送ったり、返信を催促したりするのは避けましょう。相手のペースを尊重してください。
積極的にデートに誘う
ある程度関係性ができてきたら、勇気を出してデートに誘ってみましょう。
ただし、「今度ご飯でも?」などの曖昧な誘い方は、相手も困ります。「〇〇に新しくできたカフェ、評判いいらしいんだけど1人で行ける自信がなくて。どこかの土日で、一緒に行ってくれませんか?」など具体的な場所と内容、おおよその日時を伝え、一緒に行くメリットも提示できれば最高です。それが相手の興味や好みに合わせた提案であれば、気軽に応じてくれます。
また、誘いにくい場合は、小さなデートから積み重ねることが大事。一緒に帰る、友達感覚で寄り道する、二択にする(「渋谷と銀座ならどっち派?」など)のテクニックをかけあわせて、OKをもらいやすくしましょう。
焦らず時間をかける
人の気持ちは、きっかけ次第で急に動くこともありますが、基本的にはゆっくりと変化していくもの。特に脈なしの状態から関係を変えようとする場合、ある程度の時間がかかることを覚悟しておきましょう。
焦って関係を急ぎすぎると、せっかく築いてきた信頼関係が崩れてしまうこともあります。相手のペースを尊重し 、一歩一歩着実に関係を深めていくことが大切です。そして頭の片隅には「どんなに努力しても相手の気持ちが変わらない場合は、潔く身を引く」という勇気も必要です。
まとめ
「脈なし」と感じる状況から「脈あり」へと関係を進展させることは、決して不可能ではありません。大切なのは、相手の気持ちを尊重し、思いやりを持って接すること。そして、あなた自身の魅力(自分磨き)を高める努力を続けることです。

再木 奈生
シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/ポジティブ心理学コーチ
サンマリエでは、社員教育研修、会員向け婚活セミナー講師として活躍中