第一に、あなたの言っている告白が、どういうことだったのかよく分かりません。例えば、「君とセックスしたい」と性的なことを言ったのか、「結婚を前提にお付き合いしてください」と言ったのか、さっぱり分かりません。一般的に考えると、告白は多分「結婚を前提にお付き合いしてください」というようなことだったのだろうと推測されます。そして、彼女は今のところそういう気持ちはないと言っているわけです。彼女の言っていることをもう少し翻訳してみると、あなたはあまりに彼女に急接近を望んで、二人の関係を一方的に定義しようとした。それに対して、彼女は抵抗を示した。彼女は「そんなに急接近したくありません。今ぐらいの距離がいいんです。恋人同士であるとか、婚約者であるとか、公言するつもりはありません」と言っているのであって、それ以上のことは言っていません。つまり、「一緒にいるのはイヤ」と言われているわけではないのですから、これは振られたことにはならないでしょう。ですから、お友だち関係を楽しめばいいと思います。
　諦めきれないというあなたの気持ちはよく分かります。が、そんなに白黒つけないで、諦めるより友だちでいるほうが楽なら、楽なほうを選べばいい。友だちは多いほど人生は楽しいですから、友だちでお付き合いを続けていけばいいんじゃないでしょうか。そして、もっと楽しい関係になれれば、「一緒に暮らしてもいいかな」と彼女に思ってもらえるかもしれません。また、もしかしたら、友だちの友だちに「この人がなんでまた一人でいたの！？」なんていう素敵な女性が現れるかもしれません。お友だちと恋人同士をどこらへんで線引きするかですが、これも実はむずかしい問題です。あなたがそういう線引きをどこで引いているのかはよく分かりませんが、私の発想では、肉体関係はあってもお友だちレベルの人はいくらでもいると思うのです。
　あなたはとても真面目な方で、真面目なのは結構ですが、友だちはこういうことはしちゃいけないとか、ここからここまでは友だちだとか、きっちり線引きして考えているのだとすれば、人生はあまり楽しくないでしょう。もし、契約でも取り付ける気持ちで告白したのなら、それがそもそも間違いです。ビジネスを進めていくような感覚で、恋愛や人間関係を考えないほうがいい。つまり、言葉で告白する前に、手でも握ったほうが良かったかもしれないということです。