独身?それとも結婚?30代未婚女性が自分らしく生きるための選択
【記事公開日】2023/4/27
【最終更新日】2025/6/30
目次
「30代だし、そろそろ結婚を考えているけど上手くいくかな」と悩む女性は多いです。
現在、30代で未婚の女性の中には、「独身でいようか、結婚するか迷う」と思っている方も多いのではないでしょうか。
周りが結婚をしていく中で、今の生活を手放してまで結婚するべきか悩むこともあるでしょう。
今回は、30代女性の未婚率、30代未婚を取り巻く現状、30代で未婚の女性の特徴について解説します。
また、結婚のメリット・デメリット、独身のメリット・デメリット、自分らしい選択をするためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
30代女性の未婚率、平成と令和の比較
令和2年の国勢調査によると、30代女性の未婚率は、30~34歳で38.5%、35~39歳で26.2%です。
前回行なった平成27年(2015年)の国勢調査と比較すると、以下のように数値は上昇しています。
【令和2年における30代女性の未婚率】
30~34歳 38.5%
35~39歳 26.2%
【平成27年における30代女性の未婚率】
30~34歳 33.7%
35~39歳 23.3%
このように、データを見ると30代女性の婚活は年々厳しさが増していると考えられるでしょう。
厚生労働省が発表している平均初婚年齢は29.4歳ですが、出会ってから結婚までにはある程度の期間がかかるため、「結婚したい」と感じたときから婚活を始めるのがおすすめです。
30代未婚を取り巻く現状
こちらでは、30代未婚女性を取り巻く現状や、彼女たちが抱える悩みについて解説します。
晩婚化・未婚化が進む社会
厚生労働省の調査によると、女性の平均初婚年齢は年々上昇しており、2021年には29.5歳となっています。
晩婚化が進んでいる今、30代で未婚という選択をする女性が増えていることはもはや珍しくないでしょう。
結婚や出産のタイミングは人それぞれであり、30代で未婚であることに焦りを感じる必要はありません。
30代未婚女性に向けられる周囲の目
「結婚はまだ?」 「いい人いないの?」
このように、悪気なく発せられる言葉でも、結婚や出産に対する周囲からの期待やプレッシャーを感じやすくなる傾向があります。
30代となると、周りは結婚ラッシュを迎えており、中には子どもが生まれていることも少なくありません。
友人と話すときも、結婚生活や育児についての話題が出てくることが多いでしょう。
また、両親や親戚の場合、お見合いなどから30代で結婚を決めるケースも多かったため、心配する気持ちから先ほどのような言葉が出てくることもあります。
30代未婚女性が抱える悩みや不安
30代未婚女性は、以下のように様々な悩みや不安を抱いています。
● 結婚や出産に対する焦り
● 親や周囲からのプレッシャー
● 仕事との両立
● 将来に対する不安
● 経済的な不安
周りから結婚について話題を振られたり、知人が結婚していくのを見ることで、どうしても焦りを感じる方は少なくありません。
一方で、責任感のある仕事を任されることも増え、プライベートとの両立に悩まされている場合もあるでしょう。
このように忙しない日々を過ごす中で、漠然と将来や経済的な不安は感じてしまうもの。
30代未婚女性はいくつもの悩みを抱えながら、仕事やプライベートに奮闘しているのです。
30代で未婚の女性の特徴
実際に30代で独身の女性には、以下5つのような特徴が見受けられます。
● 仕事にやりがいを感じている
● 夢中になれる趣味がある
● 友人が多く一人でいることが少ない
● 身近に独身男性がいない、または少ない
● 自然に結婚できると思っていた
5つの特徴について解説していきましょう。
仕事にやりがいを感じている
自分の仕事にやりがいを感じていて、結婚を後回しにしてしまったという女性もいます。
30代に入ると、20代では任されなかった重要な仕事にも取り掛かるようになり、どんどん仕事が楽しくなってしまったことが、結婚を後回しにしてしまう理由です。
近ごろは、男性と同じように重要な役職に就いて、20代のときとは別次元の仕事をしながら順調にキャリアアップをしている女性も珍しくありません。
20代で自分のスキルアップのために時間を使っていたところ、気が付いたら独身だったということもあります。
このように、仕事にやりがいを感じていると、ついつい恋愛や結婚は二の次になってしまうことは多いでしょう
夢中になれる趣味がある
夢中になれる趣味がある30代女性は、結婚に興味をもっていないことがあります。
そのような女性は、大好きな趣味に時間を使いたいので、「婚活に割く時間がもったいない」と考えている場合も多いです。
また、婚活に割く時間はもったいないとは思っていなくても、夢中になる趣味があることで、自然と恋愛や結婚にあまり興味がわかなかった方もいるでしょう。
気付いたら30代に入り、周りの友人がほとんど結婚しており、SNSなどで子供が産まれた報告などを多く目にすると、「そろそろ私も婚活してみようかな」と思う方も珍しくないです。
友人が多く一人でいることが少ない
30代の独身女性の中には、行動を共にする友人が多く、寂しさを感じたことがないという人もいます。
婚活は時間を割かなければできないため、友人と遊ぶ時間が多いとつい後回しにしてしまい、婚活に時間を使わずに過ごしてきた方も多いでしょう。
特に、1人でいることがあまり好きではなく、友人と一緒にいる時間が好きで、そのような毎日の生活に充実している方なら、20代で結婚を意識しないのはある意味自然なことかもしれません。
身近に独身男性がいない、または少ない
今まで、周りに独身男性がいなかったり、いても数が少なかったりすると、日常生活の中で結婚相手に出会えないこともあります。
例えば、女子だけしかいない学校に通っていた方や、保育士など女性の多い職場に勤めている方は、自分で出会いの場に行かない限り、独身男性と会う機会が少ないでしょう。
新しい出会いが欲しいと思っても、仕事に慣れていない20代の頃は、婚活パーティーに行ったり合コンをしたりなど、なかなか積極的に行動できないもの。
休日を使えば時間はあっても、毎日の仕事に疲れて新しい出会いを探すのが面倒になり、自分の身体を休めるために休みの時間を使っていた方もいるでしょう。
自然に結婚できると思っていた
中には結婚に興味はあったにも関わらず、「なんとなく20代で結婚できると思っていたら、いつの間にか30代だった」という方もいるでしょう。
たしかに、周りの友人を見ると自然に結婚しているように思えるかもしれませんが、恋愛や結婚は男女関係なく、積極性がなければなかなか上手くいかないもの。
自然に身を任せるだけでは結婚は難しく、積極的に出会いを探してアプローチをする必要があります。
「誰か素敵な人が現れないかな」と待つだけではなく、「素敵な人を見つけたい!」といった気持ちで、楽しみつつ自分から行動することが大事です。
独身で生きるメリットとデメリット
結婚しないという選択は、現代では決して「負け組み」だとか「行き遅れ」と限りません。独身でいることにもメリットが多くあるためです。もちろん、向き合うべきデメリットも存在します。
独身で生きるメリットとデメリットについて、見ていきましょう。
独身で生きていくということ
独身生活は、何よりも「自由」を享受できる点が大きな魅力です。
例えば、時間を完全に自分のために使うことができます。
仕事終わりに習い事をしたり、週末に気ままに一人旅に出かけたり。誰かのために使う時間がない分、自己成長や趣味に使う時間を確保しやすいでしょう。
これに関連して、固定的な人間関係に縛られず、本当に心地良いと感じる友人との交流を深めることができるのもメリットです。
また、収入や貯蓄の自由も高いです。自分の「好き」に惜しみなく投資できます。スキルアップ、健康増進などの自己投資はもちろん、ファッションやゲーム、アイドルの「推し活」も自由です。
一方でデメリットもあります。普段は充実していても、ふとした瞬間に人肌恋しくなったり、老後の孤独に漠然とした不安を感じたりすることは少なくありません。
孤独と老後の不安
独身のデメリットは、年を重ねるごとに肥大化していき、一定の年齢になったタイミングで引き返せなくなるという怖さを持っています。
特に、体力が衰え、病気や怪我で身体が不自由になった際に、支えてくれるパートナーがいないことへの懸念は大きいです。
お金があれば高齢者住宅やヘルパーという考えも出てきますが、もし老後の蓄えが不足していた場合はさらに過酷です。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における収入は月13万4116円。一方で支出は16万1933円と、大きな赤字になることがわかっています。
今後物価は上がり、現役世代は減少していくため、さらに家計は苦しくなるでしょう。
結婚で得られるものと失うもの
結婚は、人生に新たな喜びと安定をもたらす一方で、制約や責任が生まれます。
結婚のメリット
結婚生活は、何よりもパートナーがいることがメリットです。
パートナーと支え合える安心感がある
楽しいことや苦しいことを共感し、共に乗り越えることで、より強い絆が生まれます。
「家で待っていてくれる人がいる」というパターンも、「共働きで豊かに暮らす」というパターンもあるでしょう。
病気や怪我をした際に支え合える存在でもあり、精神的な安定が得られます。
家族を持つ喜びを味わえる
家族として一緒に暮らすという喜びは、他では得られません。子どもを授かり、子育てを通して成長を見守ることに楽しさを見出す人も多いです。生き物としての役割を果たしているという実感も生まれます。
社会的な安定感が得られる
結婚は、社会的な信用や安定感にもつながることがあります。「結婚できるくらいちゃんとしているのか」と思ってもらえますし、ローンの審査も通りやすくなります。
結婚のデメリット
一方で、結婚は個人の自由を制限します。
自由な時間が制限される
結婚のデメリットとして最も多く挙げられるのが、「今までより自由な時間が減ってしまった」という意見。
出かける、飲みにいく、遊ぶといったことから、ギャンブルやタバコ、異性との連絡などに強い制限がかかる家庭も多くあります。
さらに、もし子どもが生まれた場合は、10〜20年の時間を子どもに使うことになります。自分の好きな時に好きなことをするといった自由は少なくなるでしょう。
好きに使えるお金が減る
収入をパートナーと合算する形になっても、生活費や子育て費用など、家族のための出費は必ず出てきます。
また、お金の量がある程度あったとしても、それを自由に使えるかは別問題。大企業勤めでも「お小遣い制」や「夫婦共通口座」で細々と暮らす人はいます。
それに、家や車、スマホなどの大きな買い物をする際は相談が必要ですね。好きにお金を使いにくくなります。
夫婦、親戚間での人間関係ストレス
パートナーの家族や親戚との新たな人間関係を築くことにストレスを感じる人は非常に多いです。
もちろん仲良く纏まればこれ以上のメリットはありません。例えば子どもが生まれたら、夫婦に加え、最大4人の頼れるサポーターが生まれます。
一方で、どうしても価値観が違う、夫婦の問題に介入してくる、誘いを断れない…など、ストレス源になってしまう場合も多くあります。
自分らしい選択をするために
30代未婚女性が自分らしく生きていくために、押さえておきたいことを2つご紹介します。
何よりも大切な自分の人生のために、ぜひ参考にしてみてください。
自分の価値観を明確にする
自分の人生における価値観をはっきりとさせ、それを根底に生活していきましょう。
価値観を明確にするには、以下3つのポイントを意識することがおすすめです。
● 何を大切に生きていきたいのか
● 仕事やプライベートで何を優先したいのか
● 結婚や出産はどうしたいか
紙とペンを用意して、自分の考えを整理しながらまとめていくと、スムーズに答えを出しやすいですよ。
自分自身と向き合い、正直な気持ちを受け入れることで、納得できる答えを導き出してみてください。
周囲の声に惑わされない
「結婚しなさい」「子どもを産みなさい」といった周囲の声に惑わされないことも大切です。
周りに流されて婚活を始めても、あまり結婚に乗り気ではない場合は、なかなか積極的に出会いを探せないでしょう。
自分の人生は、自分自身で決めるものであり、誰かの言う通りに行動するのはNGです。
もちろん、周りに相談したり悩みを聞いてもらったりすることも必要かもしれませんが、最終的には自分の心に従いましょう。
まとめ
今回は、30代女性の未婚率、30代未婚を取り巻く現状、30代で未婚の女性の特徴などについて解説しました。
現在、30代の未婚女性で結婚をするべきか迷っている方は、まず焦らずに自分の気持ちを確かめてみましょう。
こちらでご紹介した結婚のメリット・デメリット、独身のメリット・デメリットを比較しながら、どうしたいかを考えるのがおすすめです。納得のできる答えが出たら、ぜひ行動してみてくださいね。